OpenSSL 4.1.0 は、オープンソースの暗号ライブラリに重要な新機能を追加する機能リリースです。主な追加機能の一つは DTLS 1.3 (RFC 9147) のサポートで、詳細は ossl-guide-dtlsv13(7) マニュアルページで確認できます。このリリースでは、RFC 8701 GREASE のサポート、SSL リスナー API での DTLS サポート、IKEv2 KDF、そして Elbrus2000 (e2k) アーキテクチャへの初期サポートも加わりました。
パフォーマンスも注目点です。ppc64le 向けに最適化された ML-DSA および ML-KEM の NTT 演算、x86_64 向けに最適化された ML-DSA 演算、x86_64 上の ML-DSA 向けに AVX-512 で最適化された SHAKE x4 演算、そして x86_64 上の AES-CBC 復号向けの AVX-512 および VAES 最適化が追加されました。ビルドサポートでは VC-WIN32-MSVC2013 と VC-WIN64A-MSVC2013 ターゲットが加わり、MSVC 2013 における C99 の不足を補う内部関数が提供されます。
いくつかの変更は既存のユーザーに影響する可能性があります。Windows-on-Itanium (VC-WIN64I) と Windows CE (VC-CE) のターゲットは削除されました。no-ecdsa と no-ecdh のオプションは、実装を実際には無効化していなかったため Configure から削除されました。楕円曲線のサポートを無効にするには no-ec を使用してください。tsget ユーティリティは、開発が停止した WWW::Curl::Easy の代わりに Net::Curl::Easy に依存するようになったため、アップグレード前に Net::Curl::Easy をインストールしてください。
リリースノートには既知の問題もいくつか記載されています。Issue #32878 では、DTLS 1.3 の Key Update の後にハンドシェイク後のレコードが再送バッファから失われる可能性があり、修正は将来のリリースで予定されています。Issue #33277 と #33278 は DTLS リスナーのエラー報告に関するもの、Issue #33242 では DTLS 1.3 サーバーが unexpected_message アラートでハンドシェイクを中止する可能性があります。
出典: Hacker News · 要約:HeadlinesBriefing